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事業活動をスムーズに進めるために心強い味方になる助成金。
融資と違って返済義務がないため、条件に当てはまる場合は必ず申請しておきたい制度です。
ただ、助成金の申請は必要書類が多いため、申請方法が分からなかったり、時間が取れなかったりする事業者の方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、「社労士に申請代行を依頼する」という方法です。
この記事では、
- 助成金申請の代行をする資格があるのは社労士のみ
- 助成金申請の代行を依頼する3つのメリット
- 助成金申請の代行を依頼する際に注意すべき2つのポイント
- 代行により受けられる助成金一覧
について解説していきます。
助成金申請を代行できるのは社労士のみ
まず、助成金の申請代行は社労士資格を有する人しかできません。
混同されやすい「補助金」の申請代行は社労士だけでなく中小企業診断士や行政書士でも可能ですが、助成金はそうではないため注意が必要です。
なお、社労士の業務範囲は社会保険手続きや年金相談業務など、多岐に渡るため、それぞれ得手不得手があります。
助成金申請の代行を依頼する社労士を選ぶ際は、その分野(資金調達)に強い社労士であるかを確認しておきましょう。
助成金申請の代行を依頼する3つのメリット
助成金申請は事業者自身でも対応できますが、代行してもらうメリットは4つあります。
- 申請書を作成する手間が省ける
- 対象となる助成金の情報を教えてもらえる
- 助成金の審査に通過しやすくなる
順番に見ていきましょう。
申請書を作成する手間が省ける
助成金申請の代行を依頼すれば申請書を作成する手間が省けるため、その分自身の業務に集中できます。
申請書の作成に慣れている社労士に代行してもらえば、書類不備による再提出の心配もありません。
最小限の手間で最大限の助成金を受け取るために、申請代行を依頼するようにしましょう。
対象となる助成金の情報を教えてもらえる
助成金申請の代行を依頼すれば、自身が知らなかった対象となる助成金の情報を教えてもらえることもあるでしょう。
助成金に関する情報は日々更新されるため、その時によって受けられるものが異なります。しかし、その情報を全て追っていくのは現実的ではありません。
申請を代行してもらうことで、知らなかった助成金についていろいろと教えてもらえ、想定以上の支援を受けられる可能性があります。
助成金の申請に通過しやすくなる
助成金は補助金と異なり、審査を通過しなければ受けられません。
専門家の社労士に代行してもらうことで、助成金の申請が通過しやすくなります。
審査通過の確率を少しでも上げたい場合は、専門のプロである社労士に申請代行を依頼しましょう。
助成金申請の代行を依頼する際に注意すべき2つのポイント
助成金申請の代行を依頼するメリットは数多くありますが、一方で注意すべきポイントもあります。
- 受給額に応じた費用がかかる
- 違法業者や詐欺に遭遇するリスクがある
上記のポイントを押さえれば、スムーズに助成金を受け取れるはずです。
受給額に応じた費用がかかる
助成金申請の代行を依頼した場合、受給額に応じた費用が別途かかってしまいます。費用の相場は以下の通りです。
- 着手金:2~5万円
- 成功報酬:受給額の10~20%
ただ、助成金申請の代行を依頼することで申請の手間を大幅に省けるため、事業に集中できるようになります。
代行を依頼する際は、「申請の手間」と「代行費用」を比較し、検討するようにしましょう。
違法業者や詐欺に遭遇するリスクがある
助成金申請の代行には、違法業者や詐欺に遭遇するリスクがあることも、考慮しなければいけません。違法業者の例として、
- 社労士資格がないのに申請代行を対応する
- 「厚生労働省からの業務委託」と称して勧誘する
といったケースがあります。
違法業者を利用して助成金を受給できたとしても、最悪の場合は不正受給とみなされてしまう恐れがあるため注意が必要です。
一方、税理士や弁護士の事務所であっても社労士が常駐している場合は助成金の申請代行を依頼できます。社労士事務所以外でも助成金の申請代行ができる業者が一定数あることも、頭に入れておきましょう。
申請代行できる主な助成金
助成金申請の代行を利用することで受けられる助成金の例として、以下のようなものがあります。
- キャリアアップ助成金
・・・非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するための助成制度
- トライアル雇用助成金
・・・就職が困難な求職者を試行雇用して適正・能力を見極めたうえで、常用雇用への移行を促すための助成金
- 人材開発支援助成金
・・・労働者のキャリア形成を促進するために、職務に関連した専門的な知識や技能を習得させるための職業訓練に助成する制度 - 人材確保支援助成金
・・・労働環境の向上等を図ることを目的とした助成制度
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助成金は専門家に申請代行を依頼することで最小限の手間で申請できるだけでなく、審査にも通過しやすくなります。
しかし、助成金申請の代行は社労士しか対応できないにもかかわらず、資格を持っていない人が請け負おうとしている事例があります。代行を依頼する前には、社労士資格を保有していることを事前に調べておきましょう。
ハートランド税理士法人では社労士事務所を併設しているため、助成金申請の代行も承っております。さらに、ご希望される場合は税務面と労務面から多角的なアドバイスもいたします。
無料相談をメール・電話・LINEで承っているため「うちは助成金を受ける資格があるのかな?」と疑問に感じているのであれば、まずはお気軽にご相談ください。
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監修:播广 祐子(はりま ゆうこ)
ハートランド社会保険労務士法人 代表社会保険労務士(大阪府社会保険労務士会所属 登録番号第27210131号)
地方自治体において17年間勤務。人事労務業務、社会保険の保険給付指導、保険医療機関指導業務のほか、総予算11億円を超えるベネッセアートサイト直島との協動による現代アートイベントのディレクションを担当。その後、23歳で取得した社会保険労務士の資格を活かすため、大阪市内の大手社労士法人に7年間勤務。年間1,000件を超える助成金申請をこなした助成金のスペシャリスト。労務相談、給与設計・計算、就業規則制定などの労務コンサルティング業務にあたりながら、研修講師としても活躍中。