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「これから起業してバリバリ事業をしていきたい」
「まだ誰もやっていないビジネスモデルでひと旗あげたい」
「お金を稼ぐために事業を行いたい」
「世の中でまだ解決されていないニーズがありそれを解決したい」
多くの理由から起業をしようとする人がいますが、最初のハードルとなるのがお金です。
この記事では、
- 起業したいけどお金がない人がやりがちな5つの間違い
- お金がなくでも起業のためにできる3つのこと
をご紹介します。
自分自身が当てはまっていないか、ひとつずつ確認してみてください。
起業したいけどお金がない人がやりがちな5つの間違い
1.手段と目的を間違える
起業すること、会社を立てることはあくまで手段です。目的ではありません。
社長になることや自分の会社を持つことなど、ステータスばかり気にしてしまう人もいますが、事業で一番重要なことは、顧客に価値を提供することでお金を受け取り、それを継続できるかです。
そのため、本来起業の目的は
- 困っている人を助ける
- お金を稼ぐ
- やりたいことを叶えたい
など、別のところあるはずです。
起業をすることが目的になってしまうと、なんの事業をするのか、どうやってするのか、なぜするのかなど無計画な状態になり、失敗する可能性が極めて高くなります。
あらかじめに目的や目標を決めてから起業しましょう。
2.綿密な計画を立てない
事業計画がざっくりとしたまま起業してしまうことも大きな間違いです。
何をするか、どうやってするかはある程度決まっていても、
- どれくらいの時間がかかるのか
- 予算はどれくらい必要か(1ヶ月〜1年)
- 場所は必要か
- 具体的に何が必要か(物品や書類など)
- 人員は何人必要か
- 売上はどれくらい立ちそうか
- 利益はどれくらい残るか
など具体的な計画を立てなければ、失敗する確率は高くなってしまうでしょう。
起業する=経営者になるということであり、目的や目標から逆算した綿密な計画を立てなければいけません。
もしも細かいことが苦手でできないようであれば、一緒に起業する仲間を集めるか専門家に頼むのも手です。
3.起業することににお金を集中すぎる
起業することにお金を集中しすぎてしまい、生活費など、起業以外のお金を削り過ぎるのも考えものです。
例えば、
- 食事を削る
- 買いたいもの買わない
- 家賃が低いところに引っ越す
- 保険や年金などの支払いを止める
- クレジットカードや借金などの支払いが止まる
など、自分の生活水準を下げたり、支払いなどに支障をきたすほど無茶をしたりすると、精神や身体の健康的にもよくありませんし、仕事や今後の人生にも影響してきます。
お金は確かに資本ですが、一番の資本は自分自身の身体です。無茶はほどほどにしましょう。
4.感情で物事を判断してしまう
起業家の中には、情熱的で感情的な人もいます。
しかし、感情やノリ、勢いだけで物事を判断してはいけません。
例えば、
起業するので仕事を辞めるときも、「起業したいから辞める」という感情に任せた決断をするのではなく、「起業するためにこのタイミングで辞めることがお金や時期としてベスト」と考えて判断しなければいけません。
何かを判断するときは突発的に決断するのではなく、一度立ち止まり客観的に物事を観るように心がけておきましょう。
これは起業した後の経営に関して判断するときも同じですので、今のうちから客観的に物事を見たり、自分の決断が周いにどのような影響を与えるのかなどを考える癖をつけておきましょう。
5.行動することを辞める
お金がないが故に起業を諦めてしまったり、行動することをやめてしまう人もいます。そういう方はそもそも起業家としては向いていないのかもしれません。
しかし、それだけの理由で諦める必要はまったくありません。
今できることはたくさんありますし、本当に起業したいのであれば行動し続けることが成功の秘訣となります。
次の章からは、お金がない場合でもできることを紹介していきます。
お金がなくでも起業のためにできる3つのこと
1.お金を借りる(融資などを活用する)
元も子もない意見になりますが、お金がないなら借りてしまいましょう。
「借金」と聞くと悪い印象を持つ方がとても多いですが、ビジネスにおいて借金(=融資)はとても一般的です。現に、大企業のほとんどが銀行や投資家から融資を受けています。
事業モデルにもよりますが、もしまだ競合がとても少ないのであれば早くスタートした方が市場で有利に立つことができますし、金融機関から借りるのであれば事業に対して無償でアドバイスをもらうこともできます。
また利子嫌いをする方もいますが、国が運営する日本政策金融公庫などは起業家向けの創業融資を低金利で行なっていますし、それ以外にも無利子で借りる方法もあるので一度検討してみましょう。
詳しくは以下の記事をチェックしてみてください。
【関連記事】
・現役銀行員が教えます!理想的な起業資金の調達方法
・自己資金がなくても起業は可能!自己資金ゼロでも受けられる4つの創業融資制度とは
2.働きながら準備をする
一番無難で安定した方法が、働きながら資金と起業の準備をすることです。
起業というと会社を辞めて、自分の会社を立てるイメージが強いですが、フリーランスになることや副業を始めることなど事業を新たに始めることも立派な起業です。
会社に勤めながらも土日や隙間時間を使って自分の事業の準備をすれば、自分の生活を維持することもでき、リスクも抑えることができます。
もし時間が足りないなら、雇用される形態を変えて持てる時間のコントロールをするのもいいでしょう。
会社を立てるのであれば、自分の事業の利益が会社の給料を上回ったタイミングで自分の会社を作っても遅くはありません。
3.現在の本業に集中する
起業をしたいという思いはあるが事業モデルや事業プランをまだ持っていない方は、現在の本業に集中してみましょう。
こうすれば、お金を貯めながらビジネスの知識や経験を貯めることができます。
まだ就職したことのない学生であれば、一度会社に入ることで、社会人としての基本やマナー、営業、マーケティング、マネジメントといったビジネスの基礎を作ることができます。
また、起業する業種だけでも決まっているのなら、同じ業種の会社に就職することで今後生かすことのできる経験や知識を得ることができます。
そのほか、お金を貯めることだけに特化して、給料の良い外資系や金融系の会社に入ることも一つの手です。
まとめ
起業には気合いや情熱はとても重要です。
ですがそれだけでできるものではありません。合理的思考を持つことがとても重要です。
常に失敗することから目を背けず、失敗しないためにはどうしたらいいのか、もしも失敗した時どうするかを考えながら思考、行動することを心がけましょう。
もし起業や会社設立でお悩みのことがあれば、私たちハートランド税理士法人の無料相談をぜひご活用ください。
監修:大久保 明信(おおくぼ あきのぶ)
・ハートランド税理士法人 代表社員(近畿税理士会所属、税理士番号:127217)
・ハートランドグループ代表取締役社長
1986年生まれ高知県出身。大阪市内の税理士事務所で経験を積み、2015年に28歳(当時関西最年少)でハートランド会計事務所(現:ハートランド税理士法人)を開業。社労士法人併設の総合型税理士法人として、2024年には顧問先数1,200件を突破。法人の税務顧問を中心に、国税局の複雑な税務調査への対応や経営へのコンサルティング等、顧問先のトータルサポートに尽力中。